Canadian Log

ログハウスの代表格と言えば、このカナディアン(ハ
ンドカット)ではないでしょうか。
主に、カナダの西部には多くのヤードがあり、日本人
が帰化してヤードで働いているケースも珍しくはあり
ません。特にカナダ西部のブリティッシュ・コロンビア
州では、日本に対して好意的であり森林資源の輸出も
多く、日本からもワーキングホリデーなどを利用して
滞在するケースもあり、州都のバンクバーでは多くの
日本人が観光、語学研修で賑わう姿を見かけ、日本語
が通じる店舗も数多くあります。

そんなカナダで加工されるログハウスには2種類有り、
画像のようなハンドカットログとポスト アンド ビームがあります。
ここではハンドカットをご紹介いたします。
ハンドカットは、見た目にはどのヤードで加工したログも同じように見えますが、実際はヤード毎のこだわりや、日本からのニーズに合わせて様々な工夫が凝らされています。
丸太と丸太が角度をつけて重なり合う部分を「ノッチ」と呼びますが、丸太のまま重ねる「ラウンドノッチ」、丸太の上半分を馬に乗るときに使用する鞍に似た形状に加工することから「サドルノッチ」と呼ばれる加工があります。
下の段の丸太に水平に乗せる部分の加工を「グルーヴ」と言いますが、チェーンソーの入れ方で「V」字をひっくり返したように加工したり「W」字をひっくり返したように加工するなど
種類は豊富です。

まずは、原木の樹皮を剥ぐ作業です。
「ピーリング」と呼ばれ、ログそのものの風合いがこの作業でほぼ決まります。
この作業は、以外と簡単に思えるかも知れませんが、日本で言う大工さんが柱に鉋をかける作業に似ています。
つまり、やってみると難しいと言うことですね。

アルバイトでピーリング作業を行うヤードも有りますが、理想はチェーンソーワーク経験者がピーリングを行った方が、組み上げのことを考慮に入れて作業をするのでベストです。

次にスクライブ作業です。下段の丸太の形状を加工し
ようとする上段の丸太に形状を描き移す作業です。ス
クライバーと呼ばれるコンパスのような器具を使用し
ます。



ノッチ部分がフラットに削られているのが分かりますか?
スカーフと呼ばれる加工で、断面は乗馬に使用する鞍に似ていることから、サドルノッチと呼ばれます。この利点は、上の丸太に対してくさび上に食い込むため、 乾燥時に発生する捻れに対して効果を発揮します。
ノッチ部分とその外側部分で、少々多めに削り取っていますが、これをオーバースクライブと言います。これはまだまだ乾燥しきっていないログ材が建築現場で組み上げられ、ゆっくりと乾燥する過程で収縮が発生して、セトリングがほぼ完了したときにピッタリとくっついくようにしたもので、その技術には驚くものがあります。

ログが好きなら憧れるチェーンソーワーク。
何台ものチェーンソーを用途別に使い分け、スクライブで移した墨に沿って切り込みを入れます。
画像は、ちょうどグルーヴを加工しているところで、Wをひっくり返した形状だというのが確認でします。


後は組み上げが完了したら、コンテナに詰め込んで貴方の現場に到着するのを待つばかりです。











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