セルフビルドの計画は慎重に/名古屋市の建築設計事務所 建築創造舎アトリエK 一級建築士事務所

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セフルビルドについて考えてみましょう

「セルフ」・・・自分自身で。
「ビルド」・・・建設する事。
辞書で調べると上記のように記されています。

一概には言えませんが・・・と前置きして、数年前にカナダのホームセンターに行きました。
ホームセンターには断熱材、外壁材、ペンキ、ドア、金具、屋根材、お風呂・・・等など家一軒を造るのに充分な資材や工具が売られています。最近の日本のホームセンターも品揃えは充実してきましたね。

DSC01289.JPGそして、多くのカナダの人は仕事が早く終われば、家に帰って庭の手入れをしたり、壁紙の貼り替えや外壁にペンキを塗ったり、ドアを取り替えたりと、家に対して出来ることは自分でするという姿が多いようです。
これは、カナダでは日本と違って、家は「住み替えるもの」という考え方があり、家に対して資産価値を見出し、次に売るまでに価値が下がらないように維持するというのが当たり前のようです。(現地の方に聞いた話ですので悪しからず。)

日本では、家は建てた時が「最も価値が高い」状態であって、後は時間の経過と共に「資産価値は下がる」という(極論ですが)考え方が根付いているようです。
建物に不具合を生じると、お金を出して他人に修理してもらうことが当たり前で、自分で手を加えることは殆どありません。

そんな中でも、第一線を退いた(団塊)世代の方の中にはセルフビルドに挑戦する話もチラホラ耳にするようになりました。
基礎からコツコツと造る方もあれば内装工事のみを自分でやってみたり、そのスタイルは様々ですが、自分で造ったものは少なからず愛着が湧きます。少々失敗したとしても「記念」として「思い出」として納得することが出来るのではないでしょうか。


しかし、セルフビルドは作業の程度によって途中で手に負えなくなったり、予想以上に工事期間や費用が掛かったりと、良い面ばかりではありません。

DSC01309.JPG以前、ログハウスの建て方からセルフビルドに挑戦した方のお話では、最初は友人も呼んで手伝ってもらい楽しくやっていましたが、次第に休日のたびに現場に行くことが義務に感じられ、思った以上の肉体労働に嫌気がさして、建て方くらいはプロに頼めばよかったと後悔されていたご様子でした。

本来ならプロが建て方工事を行っても、屋根の形状が出来るまでに10日程度は掛かる規模でしたが、それをよってたかって人数を集めたところで知識や経験、道具が不足する状態では・・・行き詰ってしまいますね。

セルフビルドを考えるなら、いつでも相談に載ってもらえるプロが身近にいるか、参考になる建物が近くにあるのか、そういった要素が非常に大切になってきます。

「簡単さ!」と思える作業でも、「プロ」が存在すると言うことはそれだけ奥が深いということ。
侮ることなく用意周到にして計画してくださいね。